バーコード登録について
バーコードには、企業や商品の情報が記録されており、これらは世界で唯一のコードでなければなりません。それにはバーコードの取得を申請して商品アイテムコードを設定し、正しくバーコードを作成・印刷する必要があります。そして、バーコードの印刷が終わったら、納品先にコードや商品名などの商品情報を通知することで導入が完了します。
ここでは、新規にバーコードを導入するに当たって必要となる申請から商品の登録・作成までを、最も一般的であるJANコードを例に手順を追って説明します。
バーコードの導入をはじめる前に
バーコードを導入する前に、どのタイプのJANコードなら自社が扱う商品をすべて登録できるかを把握しておくことが重要です。商品アイテムコードが登録できる数には1桁・3桁・5桁があります。桁数が多いほど商品アイテムコードを多く登録できるので、自社が扱う商品数に合わせた桁数を持ったJANコードを選ばなければなりません。
例:JANコード(標準タイプ13桁)の構成
JAN企業コード(GS1事業者コード)申請方法
JAN企業コード(GS1事業者コード)は、一般財団法人流通システム開発センターが管理しています。JANコードを導入するには、まず自社を管理団体に登録し、JAN企業コード(GS1事業者コード)を取得する必要があります。
JAN企業コード(GS1事業者コード)の新規登録手続き
JAN企業コード(GS1事業者コード)を取得するには、一般財団法人流通システム開発センターへの登録申請が必要です。登録が完了すると登録通知書が送付されるとともに、JAN企業コード(GS1事業者コード)が発行されます。このコードにより、企業名や国籍が識別されます。
申請に必要な情報
法務局が企業に対して発行する会社法人等番号(12桁の番号)または国税庁が発行する法人番号(13桁の番号)が必要です。その他、申請を円滑に行うために準備するべき情報については、一般財団法人流通システム開発センターのホームページを参照ください。
JAN企業コード(GS1事業者コード)登録・更新制度の改定について
2021年4月現在、JAN企業コード(GS1事業者コード)の有効期間は3年間です。しかし、2021年8月以降に新規登録する事業者および、すでに登録されていて2021年10月以降に更新手続きを行う事業者は、以後1年単位の更新となります。
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バーコードの導入
JAN企業コード(GS1事業者コード)が発行されたら、取扱商品に商品アイテムコードを設定し、このコードからJANシンボル(バーコード)を作成し印刷します。
商品アイテムコードの設定
JAN企業コード(GS1事業者コード)が発行されたら個々の商品を識別するため、すべての商品に商品アイテムコードを設定します。商品アイテムコードは1種類の商品に1つ付け、たとえば商品アイテムコードが3桁の場合、001~999まで付けることができます。なお、商品アイテムコードが足りなくなった場合は、JAN企業コード(GS1事業者コード)を追加申請することで増やすことができます。
JANシンボルの作成と印刷
JANコードはJANシンボル(バーコード)にすることで読み取りが可能になります。JANシンボルは、印刷会社に依頼するかバーコード印刷ソフトまたは一般財団法人流通システム開発センターのホームページで作成することができます。
JANシンボルの基本の大きさは、左右の余白を含めて横が約37mm、縦が約26mmです。このサイズの80%~200%までの拡大・縮小が可能です。印刷のスペースがない場合は、バーの高さが100%の場合は11mmまで、80%の場合は9mmまで削ることができます。この方法をトランケーションといい、輸出しない商品に限って使用できます。
JANシンボルは商品に印刷しやすく読み取りもしやすい位置に印刷してください。コントラストが大きいほど読み取りやすいので、白地に黒のバーでの印刷が理想的です。特に、多くの読み取り装置は赤い光を使うためバーを赤色、背景を青色で印刷すると、読み取れません。